昔のマンガのようだ

クリスマスの朝、少しゆっくり目に起きた。
一度伸びをして、起き上がる。
部屋から出る…扉が開かない。
自室は引き戸なんだけど、まるで動かない。
もちろん鍵なんてつけてない。
なんでだ!?
思いきり右に滑らそうとしても、
がこんがこん。
ひらかねーーーーーーーーーーー!


ガラスの向こうをよく見ると、箱が置かれている。
そういえば親が朝から箱を置いてた。
お歳暮の箱が、引き戸の溝部分に挟まって、つっかえ棒状態になっているみたいだ。
これは家族の陰謀ですかー!!
どうすりゃいいんだ。
反対側の扉は動くけど、ちょうどその前にタンスを置いてるので通れない。
家族は出かけて夕方までいない。
窓は何故か鉄格子がついてるので、そこからも出られない。
引き戸は大きなガラスがハマってるので、破れば出られるけど、そこまでアクションかましたくない。
あーぁ。
このまま家族が帰ってこなかったら密室殺人だ(間違い)。
結局、めんどくさいのでそのまま寝た。
起きたら家族が帰って来た。
ビバ昼寝。


でも、友人と昼からご飯でも食べようと約束してたのは行けなくなって謝り倒した。
「ごめん、部屋から出られなくて!」
もちろん信じてもらえなかった。